中学生~大人の方の矯正
叢生(ガタガタ)について
歯の叢生(ガタガタ)は、顎の大さと歯の大きさがあっていないことにより起こります。
3人がけの椅子に4人の人が座っているような状態です。
歯の大きさが顎の大きさに対して大きい場合、通常、抜歯をして歯の数を減らします。無理に並べようとすると、歯は顎から飛び出してしまい、歯肉が下がる、口元が突出するなど、多くの問題を生んでしまうからです。
叢生(ガタガタ)の治療は、歯のサイズ、口元の出具合、ガタガタの量を総合的に判断していき、最終的にその人にあった歯の位置に落ち着かせるためには、何をしなければならないか、をしっかりと分析することが必要です。
叢生の症例
18歳 女性
前歯のガタガタと口元の突出感をどうにかしたいという主訴で来院されたました。小臼歯4本を抜歯し、口元を引っ込める矯正治療を行いました。
20歳 女性
前歯のガタガタをどうにかしたいという主訴で来院されたました。口元がやや突出しており、非抜歯で矯正治療をすると、さらに口元が出っ張ることを説明した結果、小臼歯4本を抜歯し、矯正治療を行いました。
39歳 女性
歯のガタガタが気になるという主訴で来院。非抜歯では並びきらないため、小臼歯4本を抜歯し、治療しました。
32歳 女性
前歯の向きが気になるという主訴で来院。もともと、先天的に下の前歯が1本欠如しており、上下の歯の大きさのバランスをとるために、上の前歯6本の幅を少しずつ小さく調整し、非抜歯で矯正治療しました。
28歳 男性
前歯のガタガタをどうにかしたいという主訴で来院されたました。ガタガタの他に出っ歯の問題が大きかったため、上の小臼歯2本のみを抜歯し、矯正治療を行いました。
23歳 女性
前から2番目の歯が牙のように前方に飛び出していることを主訴に来院されました。下の前歯2本が先天的に欠如しており、上の小臼歯2本を抜歯し、矯正治療を行いました。
24歳 女性
左上の前歯の変色を主訴に来院されました。歯列不正を解消した上での歯の色の改善をお勧めしたところ、矯正治療を行うことになりました。
がたがたがひどかったため、非抜歯で矯正治療を行うと、歯が顎から飛び出すリスクがあり、口元がかなり出てしまうことが予想されました。そのことをお話ししたところ、4本の小臼歯を抜歯して治療すことで同意を得、矯正治療を行いました。
25歳 女性
左側の歯のがたがたを主訴に来院されました。左上に乳歯が残っておりその歯を抜歯したのち、上の小臼歯2本を抜歯し、矯正治療を行いました。
45歳 女性
歯のがたがたがあって、歯磨きしにくいことと、見た目の改善のため、矯正治療を行いました。矯正治療は上の小臼歯2本と、右下の小臼歯1本を抜歯し、そのスペースを利用して歯を並べております。
12歳 女性
前歯のガタガタをどうにかしたいという主訴で来院されたました。ガタガタの他に出っ歯の問題があったため、上の小臼歯2本のみを抜歯し、矯正治療を行いました。
各種不正咬合とその治療法、症例
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叢生(ガタガタ)
「乱杭歯(らんぐいば)」「八重歯」とも呼ばれています。歯の大きさが大きかったり、顎の大きさ、歯が生えるスペースが足りずガタガタになる状態です。
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出っ歯
前歯の傾きにより目立つ人もいれば、そうでない人もいます。上顎前突には「上のアゴが出ている」上顎前突症と「下のアゴが引っ込んでいる」下顎後退症があり、2種類のタイプが存在します。
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開咬(かいこう)
普通に噛んでも奥歯の数本しか噛むことができず、前歯が噛み合わない状態の噛み合わせです。舌の癖、指シャブリさらに口呼吸などが原因ともいわれています。
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反対咬合(はんたいこうごう)
「受け口」とも呼ばれています。下の前歯あるいは下顎全体が前に出ている状態で、できるだけ早くに治療を開始する必要があります。