患者様からよくあるご質問・お問い合わせ内容をQ&A形式でお答えいたします。
歯並びが悪いとどうなるの?
歯並びが悪いと、虫歯や歯周病にかかりやすく、発音が不明瞭であったり、食べ物がよく噛めなかったりします。 また、歯並びの悪さが劣等感につながるといった精神的な面もあります。
矯正治療は痛いの?
歯を動かすために加える力は非常に弱いものですが、歯には動揺が生じます。そのため、個人差はありますが、数日間、歯が浮いた ような感じがあったり、噛むと痛いといった症状が現れたりすることがあります。しかし、虫歯のような強い痛みではありません。 歯の浮いたような感じは、歯が動いているサインですから、まったくご心配はいりません。また、装置の違和感に慣れるのには1~2週間程かかりますが、治療が進むにつれて、この感覚も和らいできます。それでも痛みを訴えられる場合は、調整後比較的痛みの強い2日間ほど、痛み止めを飲んでいただく場合もございます。
一部分だけでも矯正できるの?
部分的に矯正治療をすることは、可能な場合もあります。しかし、かみ合わせと言うものは、上下すべての歯の位置関係で成り立って いるものですので、気になっている一部分だけを治そうと思っても、上下すべての歯を動かす治療が必要な場合もあります。
治療期間はどのくらいかかるの?
本格的な矯正(永久歯列での矯正)の治療期間は、症状や治療方法により個人差がありますが、通常は1年半~3年ほどかかります。 また、お子様の場合には本格的な矯正に先立って、骨格の不正や不良習癖の改善などを行う場合、6~7歳ごろから始めることが多 く、永久歯が生え揃う12歳頃まで行います。
また、歯を動かしても、歯は元の状態に戻ろうとするので、1~2年ほどは歯並びを保持,安定させる必要があります。詳しい治療 期間や治療方法は、精密検査を行った後、診断時に決定させていただきます。
歯を抜いて矯正治療をしても大丈夫?
かみ合わせの状態によって、歯を抜いての矯正治療をお勧めすることがあります。たとえ歯を抜いて矯正治療をされても、矯正治療 後に正しいかみ合わせが確立されていれば問題はなく、残った永久歯をより長期にわたって良い状態で保つことができます。
歯を抜いて矯正することがあるの?
歯並びは、歯の大きさとあごの骨の大きさとのバランスで決まります。成長期のお子様の場合、歯を抜かないでも、このバラ ンスを良い方向に整えることが可能である場合が多いです。しかし、お子様であっても、歯が大きすぎる場合や、あごが小さ すぎる場合には、全ての歯がきれいに並びません。そのような場合には、歯を抜いて、残りの歯の並びを整えることがありま す。また、口もとが出っ張っている場合も、お顔立ちを整えるために、その対象となることがあります。
矯正治療はいつ頃開始すればいいの?
歯並びの状態は、歯の生え方や、あごの骨格的問題の組み合わせにより、人によって異なります。、一概にはいつ頃がよいと は言えませんが、気がつかれたらなるべく早めに矯正医に相談し、最良の時期に治療を開始されることをお勧めいたします。 受け口や開伵など、骨格上の不正がある場合には、3~4歳であっても治療が必要な方もいらっしゃいます。
矯正治療をすると顔つきまできれいになるって本当なの?
例えば、前歯が出ているような場合、矯正治療によって前歯の位置が後退することで、口元も後ろへ下がります。
また、開いていた口が自然に閉じられるようになります。そうすると、顔つきまでとてもきれいになります。 また、良く噛め るようになるため、お口の周りの筋肉をよく使うようになりますので、顔が引き締まってきます。さらに、自信を持って笑う ことが出来るようになるため、笑顔がとても素敵になります。
セラミックの歯やブリッジ、神経を抜いた歯があっても矯正できるの?
いずれの場合でも、矯正治療は可能です。ただし、セラミックなどの差し歯の場合は、矯正治療前の歯並びに合わせて作って ありますので、矯正治療後に作り直す場合もあります。ブリッジ(失われた歯の両隣の歯を支えにした橋渡し)の場合には、 橋渡しの部分を切断してできたスペースを利用して治療する場合があります。この場合には、矯正治療後にブリッジや冠の作り 直しが必要になります。
むし歯や歯周病にかかっていても、矯正できるの?
基本的に、むし歯や歯周病がある場合には、先に必要な治療を済ませてから矯正治療を開始します。
ただし、虫歯の歯を優先的に抜歯して矯正をする場合もありますし、虫歯の程度、部位によっては、矯正治療をしながら処置した方 が望ましいこともあります。まずはご相談ください。
すでに歯が無いところがあっても矯正できるの?
すでに歯が無いところがあっても、多くの場合は、良い歯並びとかみ合わせを得ることが出来ます。歯が無い部分のすき間に関して は、矯正治療によって閉じられることもありますし、矯正治療とともにインプラント治療を行うことも可能です。当院はそのような治 療を非常に得意としています。
矯正治療には、どのような装置があるの?
永久歯列での矯正装置には、「表からの装置」・「裏側からの装置」がご選択いただけます。 お子様に使用する装置には、「固定式」タイプ・「取りはずし式」タイプ・「家でだけ使う」タイプと種々ございます。 「床矯正」にも対応しております。ただし、「床矯正」だけでの治療結果には限界があり、当院では「奥歯に伱間を作る装置」、「あ ごを大きくする装置」等のより高度な装置を使用することにより、従来よりも「歯を抜かない」で矯正治療を行うことが可能となっ ております。
患者さんのご年令やお口の中の状態に配慮し、ご相談させていただいた上で装置を決めたいと思います。
食事や歯ブラシは普通に出来るの?
ほとんど問題ありませんが、硬いものを噛んだり、前歯で引きちぎったりするような食べ方をされた場合、固定式の装置がはずれてしまうこ とがあります。また、ガム・キャラメルなどの粘着性のあるものも極力避けていただく方が良いです。虫歯になるリスクを低くするため、甘 い飲食物もできるだけ避けてください。矯正装置をつけると歯みがきがしにくくなりますので、今までより一層、ブラッシングをしっかりな さってください。歯ブラシの仕方については、こちらで丁寧に指導いたします。
来院間隔は?
歯を動かしている間は通常、3~5週間に1度のご来院となります。これ以上、頻繁にご来院されても歯は逆に動かなくなることもあり、治 療期間が短くなることはありません。また、歯を動かし終わった後に歯並びを保持・安定させる期間(保定期間)中は3~4か月に1度のご 来院となります。
何か特別な日に一日だけ装置をはずしたりできるの?
矯正治療の進行状況にもよりますが、結婚式や発表会、写真撮影などといった何か特別な日の直前に装置をはずすことは可能です。詳しくは ご相談させていただきますので、お申し出ください。
途中で転勤があるかもしれないのですが、その場合は?
矯正治療は終了するまでに長い期間を要しますので、治療途中で転勤・引越しになってしまい、当院への通院が困難になってしまうこ ともございます。その場合は引っ越し先の近くにある矯正歯科をご紹介させていただきます。
また、当院での診療内容を転医資料としてお渡しいたしますので、転居先での治療がスムーズに継続できるように配慮させていただき ます。当院での治療費に関しては、治療の進行状況に見合った分だけ納めていただきます。 詳しくはご相談くださいませ。また、転医先での新たな治療費については、地域間での格差や、各医院での方針があるかと思いますの で、転医先でよくご相談していただければと思います。
1回の治療時間はどのくらいかかるの?
1回の治療時間は、子供の矯正でおよそ30分ほど、永久歯列の矯正で30分~60分ほどです。裏側の装置の場合は、外側に装置を つけた場合より少しお時間がかかります。
スポーツは普通にして大丈夫なの?
一般的なスポーツ(サッカー、バスケットボールなど)の場合、特に危険はありません。ただ、直接、口に打撃が加えられる可能性の あるスポーツ(格闘技など)の場合、矯正装置で口の中をけがしないよう、注意が必要です。
治療途中で妊娠しても大丈夫?
妊娠していても、歯の移動に問題が生じることはありませんので、矯正治療は可能です。レントゲン撮影に関してですが、通常、矯正 治療中に歯の向きや歯根の状態を確認するためにごく数回レントゲンを撮ることがございますが、その確認をなるべく行わずに進める ことになります。注意点といたしましては、妊娠中は歯肉炎になりやすい為今まで以上に歯磨きを頑張って清潔な状態を保っていただ くことが必要です。
歯並びは遺伝するって本当?
歯並びが遺伝する可能性は十分に考えられます。しかし、それだけではありません。生活環境による影響のほうが大きく関わっている 場合もございます。
かみ合わせや歯並びが悪いとからだの健康にも悪い影響があるの?
かみ合わせが悪いために、あごの運動に異常が生じる場合があります。すると、あごの運動に関係する筋肉や神経のバランスが悪くな ります。一部の頭痛、肩こりなどはそれが原因なのかもしれません。ただし、その影響が全身的な不調和となって現れる可能性は低い と考えております。
治療が終了した後に歯並びが戻ってしまうことはあるの?
歯を動かした後、装置をはずしてそのままにした場合に、歯の位置がいくぶん元に戻ってしまうことがあります。
それを防ぐため、当院では装置をはずした当日に必ず、治した歯並びやかみ合わせを維持するための装置(リテーナー・保定装置)を 装着します。リテーナーには、自分で取りはずしができるタイプと、歯の裏側に直接接着する固定式があります。どちらを装着するか は、治療前の歯並びの状態や、治療後の伵み合わせの状態、患者さんのご希望により相談してお決めいたします。
医療費控除の対象となるの?
高額医療費控除の対象となります。所轄の税務署で手続きをとって頂ければ規定の条件がありますが、医療費控除は受けられます。 必要な書類は、当院が発行する領収証となります。
吹奏楽(楽器を吹くこと)は矯正中に出来るの?
吹奏楽では、どの楽器を吹いても唇に力が入ります。そうすると、唇の裏側が装置に当たって痛みが出ることもあります。それを我慢 して吹くことは可能かもしれませんが、以前と同じように奏でることは難しいかもしれません。
そのため、多少のハンディーはありますが、通常のクラブ活動であれば差し支えはないと思われます。
裏側矯正のメリット、デメリットは?
裏側矯正の最大のメリットは目立たないことでしょう。デメリットはコスト的に割高になってしまうことや、装置をつけた当初、話し 辛く違和感が大きいなどの問題が挙げられます。目立たないことを重視されている場合には、表側から矯正した場合でも、審美的に優 れた半透明や白色の装置をご選択していただくことも可能です。
当院では、全ての装置を実際にご覧いただき、その特徴・メリット・デメリットを事前にご説明させていただきます。
裏側からの矯正だと表側矯正より時間が長くかかるの?
裏側からの矯正治療の場合は、表側からの矯正に比べて治療期間が若干長くなる傾向があります。