一言に矯正治療といっても、その時期や方法によって様々な種類があります。
矯正治療は、その時期によって
- 小児矯正
- 中学生~大人の方の矯正
- 中高年の方の矯正
に分けることができます。簡単には、「小児矯正」では顎の成長、歯の生え替わりを正常に近づけるためのざっくりとした治療、「中学生~大人の方の矯正」では正しいかみ合わせ、美しい口元を目指した細やかな治療、「中高年の方の矯正」では虫歯や歯周病で口の中が壊れてきている方のお口の中を立て直すために、歯の治療やインプラント治療とともに行う矯正治療のことを言います。
各時期の矯正治療に用いる装置
小児矯正
「小児矯正」では、自分で取り外しができる床装置、固定装置、機能的装置、ヘッドギアなど様々な装置を用います。この時期、まだ永久歯は生えそろっていませんので、細かな歯の配列は行いません。
中学生~大人の方の矯正
「中学生~大人の方の矯正」では、全ての歯にブラケット装置(角ばった溝を持った装置)をつけ、その溝の中にワイヤーをはめ込む方法(ルチブラケット治療)で歯を動かしていきます。ワイヤーはちょうどカーテンレールのような役割をし、レールの上を歯が滑っていきます。
個々の歯の位置、角度を徐々に整えていき、正しい歯並び、かみ合わせに配列していきます。
- 歯の表側に装置を貼る方法(ラビアルブラケット)
- 歯の裏側に装置を貼る方法(リンガルブラケット)
の2種類の方法があります。
中高年の方の矯正
「中高年の方の矯正」で用いる装置は基本的には「中学生~大人の方の治療」と同じです。ただ、歯がなくなってしまっていたり、虫歯や歯周病が進行していることが多いため、矯正治療、虫歯治療、歯周病治療、インプラント治療などの総合的な知識・技術が必要とされます。一般歯科にも力を入れている当院は、このような治療を非常に得意としいています。