歯並びが悪いことによるリスク
虫歯、歯周病になりやすい
きれいに並んでいる歯は5分も歯を磨けば、だいたいの汚れは落とせてしまうものです。歯並びがガタガタで歯が重なったり、あっちこっちを向いていれば、汚れが溜まりやすいのに加え、それらをきれいに落とすのには膨大な時間がかかってしまいます。時間が有り余っている方なら、10分も20分もかけて歯を磨けば良いのですが、実際それだけ時間にゆとりがある方がどれだけおられるでしょうか・・・・。結果、磨き残した汚れが原因で虫歯、歯周病が進行してしまいます。
バランスよく咬めないため、特定の歯がダメージを受けます。
ものを咬んだり歯ぎしりをしたりする時、前歯には前歯の、奥歯には奥歯のそれぞれの仕事があります。簡単に言うと、太くて長い歯根を持つ前歯は横から受ける力に強く、主に歯ぎしりをする時などにその力を発揮します。複数の外に張り出した根っこを持つ奥歯は、上から受ける力に強く、物をかんだり。ぐっと奥歯をかみしめる時などにその力を発揮します。
しかし、前歯がガタガタであったり、上下で当たっていなかったりすると、その仕事を、すべて奥歯が負担しなくてはならなくなります。
そんな奥歯が長持ちするでしょうか?
だいたいそう言う方の奥歯は治療が進んでいたり、歯周病が進んでいたりするものです
前歯はなんともないのに奥歯ばかり虫歯になったり、知覚過敏が起きたり、奥歯だけ歯周病が進んだりという方は、かみ合わせが悪いことが背景にあることが多いです。
実際、8020達成者(80歳で20本以上歯が残っている人)の85%が、正常なかみ合わせであったというデータがあります。このデータは、かみ合わせが悪いと、生涯に渡って自分の歯を残すのに不利であることを物語っています。